筋腫だけを切除する筋腫核手術は再発の危険性は消えませんが、手術後に妊娠が望める方法です

子宮筋腫の治療として手術は最も確実な方法として広く行われています。
一口に手術と言ってもその方法はさまざまで、筋腫の場所や大きさ、数などによって制限があります。
またメリットとデメリットがあり、患者の希望を優先に医師と相談して決定することになります。

そこで最も気になることの一つは手術にかかる費用でしょう。
費用は病院や細かい処置によって異なってきますが、ここでは手術毎の一般的な費用相場を比較します。

子宮全摘出手術は筋腫の再発の恐れがない根治治療で、妊娠を望まない女性を対象にあらゆる筋腫に対応できる手術です。
子宮全摘出手術には腹式法と膣式法、腹腔鏡法の3種類があります。
膣式法は20万円程度、腹式法と腹腔鏡法では20万円から25万円程度の自己負担費用が必要となります。

筋腫だけを切除する筋腫核手術は再発の危険性は消えませんが、手術後に妊娠が望める方法です。
腹式法、腹腔鏡法、子宮鏡法があり、腹式法は15万円から20万円、腹腔鏡法は20万円、子宮鏡法では8万円から10万円の自己負担費用が必要です。

最近では新たな手術方法が取り入れられるようになりましたが、その一つである子宮動脈塞栓術は40万円から60万円、集束超音波治療では55万円から85万円の費用がかかります。
これらの方法はまだ日本では健康保険が適用しないため、高額な費用負担になります。
今後は新しい治療方法が普及して健康保険の適用が認められること、そして子宮筋腫治療の選択肢が広がることが求められています。